線材の種類

原線素材の種類

CP線(銅被鋼線)

軟鋼線(JIS G 3505又は相当品)を心材として、外周に銅を厚めっきした鋼材で、主に硬質で使用し、導電率は30%IACSです。鋼心が入っているため、線の曲げに対する腰が強く、自立性が優れており、電子部品のリード線として最適です。
カッパープライ線とも言われます。

CP:Copper-Plated steel Wire

PBW(燐青銅線)

(JIS C 5191) バネ性に優れ、線の曲げに対する腰が強く、耐疲労性、半田付け性、曲げ等の加工性に優れています。導電率は14%IACSです。

PBW: Phosphor Bronze wire

FR線(電気用銅線)

タフピッチ銅 (JIS C 1100) を使用しています。電気、熱の伝導性に優れ、展延性・耐食性・耐候性に優れています。

めっき線の形状

丸線

「FUJIの丸線」は40余年の技術と実績に支えられたスタンダード製品です。特に高密度の錫合金めっき層に被覆されたFUJIの丸線は、高い半田付き性および作業性を要求される電子部品のリード線として多くのユーザーからご好評を得ております。エレクトロニクス産業の伸展に伴い品質の向上はもとより、量産体制においても不断の努力をしておりますので、今後ともユーザーのご期待にそえるものと確信しております。

角線・平角線

「FUJIの角線」と国際的に好評を頂いている角線は当社独自の技術と40余年の実績に培われた製品で、電子部品(トランス、コイル、リレーマイクロモータ、抵抗器、コンデンサー等)のリード部品に最適です。特に角線の持つ鋭いエッジはリード部分にマグネットワイヤーをからげるラッピングに最適です。またプリント基板への装着時のパーツの自立性およびパーツポピン内のガス抜き効果、引き抜き強度アップ等、多くのメリットがあります。さらにリール巻きですので自動機による使用に適しています。

ローレットワイヤー

当社独自の技術により、原線を傷つけることなく、表面が連続みぞ模様のローレット形状になっています。現在使用しているパーツの仕様を変えることなく、細線をからげるラッピング接続の際のずれ、ほぐれを防止し、安定した作業能率が得られます。またパーツボビン内のガス抜き効果も同時に得られます。
寸法は丸線、角線とも使用条件、用途によりご要望に応じます。